今回は、standFMでまささんとお話しした内容を、対談形式で読みやすく整理しました。
実際の会話はこちら
https://stand.fm/episodes/6a34bfe25ca0ac629267e4ad
まささんは、現在Web制作フリーランスとして
デザイン、コーディング、WordPress構築を中心に活動されています。
もともとは海外で5年ほど働いた経験があり
帰国後に未経験からWeb制作をスタート。
最初は深夜のコンビニバイトをしながら
手探りで案件獲得に向き合ってきた方です。
今では営業なしでも継続案件をいただける状態になり、
月50万円を切らないくらいまで安定してきたとのこと。
ただ、そこまでの道のりは決してきれいな成功ストーリーではなく
過酷な海外生活、深夜バイト、受注の波、
うつ病との付き合いなど、かなりリアルな話がありました。
海外での5年と、未経験からのWeb制作
早速なんですけど、まささん、簡単に自己紹介をお願いしてもいいですか?
まさです。今はフリーランスとしてWeb制作の仕事をしています。
主にデザイン、コーディング、WordPress構築をメインでやっています。
もともと僕は海外に5年ぐらい住んでいた経験があって
そこから日本に帰ってきて、未経験でWeb制作の仕事を始めました。
海外で5年って、何をしてたんですか?
造船系のプレジャーボートなどを製造している会社で働いていました。
そこでマネジメントをやったり、デザインをしてみたりしていました。
日本にいたらなかなか経験できない感じが、
めちゃめちゃすごいですね。どこに住んでたんですか?
南米のパラグアイです。
パラグアイか。サッカーのイメージがありますね。
そこから帰ってきて、今はWeb制作4年目くらいですか?
そうですね。今年で4年目です。
未経験からWeb制作を始め、
デザインもコーディングもWordPress構築も自分で積み上げてきたまささん。
現在は、かなり安定した状態に近づいてきているそうです。
営業なしの継続案件で、月50万円を切らなくなってきた
最近、受注とか入金額もかなり安定してきていると思うんですけど、
そのあたり聞いてもいいですか?
ありがたいことに、最近は営業なしで継続案件だけでもいただけるようになってきています。
フリーランスなので波はあるんですけど、ならすと月50万円は切らなくなってきました。
めちゃめちゃいいですね。
受注も入金額も、だいぶ底上げされて安定してきた感じですね。
そうですね。
最近はXでも、音楽教室に行ったり、いろいろ始めている感じがありますよね。
そのあたりも調整しやすくなったんですか?
やっぱりフリーランスで時間を自分でコントロールできるようになったのと、
お金の面で少し余裕が出てきたタイミングで、
昔からやってみたかったことをやってみようと思えるようになりました。
ボイストレーニングを受けたり、ジムに行って体を鍛えたり、サウナに行ったり。
プライベートも少しずつ充実してきている感じがあります。
一時期を知っているからこそ、これはめちゃめちゃいいなと思います。
前はずっと家の中で、黙々と作業している感じでしたもんね。
そうですね。今もあまり変わってない部分はありますけど
1年目、2年目は本当に家でひとりで仕事をして
どこにも行かず、みたいな感じでした。
お金と時間に少し余裕ができると、生活の選択肢が増える。
旅行に行く、趣味を始める、家族にご飯をごちそうする。
そういう一つひとつが、フリーランスとしての安心感にもつながっていきます。
最初は深夜バイトをしながらWeb制作をしていた
今は少し余裕ができてきたと思うんですけど、
最初って生活費をまかなうためにアルバイトをしながらWeb制作をやっていましたよね??
そうですね!当時は人脈もなかったですし、
キャリアも全部捨てて新しいことに挑戦していたので、
収入が安定的に入ってくるわけでもありませんでした。
とりあえず食っていくために仕事をしないといけなかったので、
コンビニの夜勤でバイトを入れながら始めました。
生活費は最低限稼がないといけないですもんね。。。
その時って、フリーランスでやっていける感覚はありました??
半信半疑でした。いけるんじゃないか、みたいな感じで始めたんですけど、
保証もないまま始めてしまったので、
だんだん雲行きが怪しくなってきて。働きながらバイトもやっていた感じです。。
深夜だったんですよね?
そうですね。夜10時から早朝までです。
かなりがっつりですね。その中でWeb制作も続けていたと。
休憩時間もあったので、そこで少し作業したりしていました。週2、3くらいで回していましたね。
今だけを見ると「月50万円を切らなくなった」という結果に見えますが、最初は深夜バイトをしながら、なんとかWeb制作を続けていた時期がありました。
パラグアイ時代の過酷な環境
その前のパラグアイでの仕事の話も、ちょっと聞きたいです。
だいぶ過酷だったじゃないですか・・・泣
日本人の会社だったんですけど、パワハラがあったり、労働時間が長かったりしました。
1日14時間働くことも当たり前でしたね。
14時間が当たり前は、やばいですね・・・!
住んでいた環境もすごかったですよね。
住んでいたところは首都から近かったんですけど、
パラグアイは日本と比べると生活インフラが不安定で、
水も止まりますし、電気も止まります。
夏になると40度を超えるのが当たり前で、
体感温度が50度くらいになることもありました。
そこでエアコンが止まると、本当に死ぬんじゃないかと思うくらいでした。
寝られなさそうですね。。。
寝られなかったですね。
起きたら熱中症になっていることもありました。
毒蛇がいたり、ヒアリみたいな危険な虫がいたり。
何十回刺されたかわからないです。
今思えば、本当にサバイバルみたいな環境でした。
ガチのサバイバルですね。
そんな環境から帰ってきて、Web制作を始めて、
さらにアルバイトもやりながら積み上げていったわけですね。
過酷な海外生活を経験し、帰国後もすぐに安定したわけではありません。
むしろ、そこからが本当の意味での手探りのスタートでした。
最初の100万円受注と、その後の大きな波
最初の方って、確かいきなり100万円くらい受注したんですよね。
そうですね。最初は30万円くらいで、ホームページ制作の仕事を受注できました。
それが終わったタイミングで
コーポレートサイトを作ってほしいという話があって
LPもセットで100万円くらい受注できました。
すごいですね。ただ、その後って、受注できる時はできるけど、
できない月は全然できないみたいな波も大きかったですよね。
そうですね。最初は受注がポンポン決まって
良い流れが来ているなと思っていました。
でも、案件が大きくても納品するまで入金がないじゃないですか。
作業した分だけ毎月請求できるような形ではなかったので、
毎月安定して受注できているわけではなく、不安は結構ありました。
その不安、めちゃめちゃ言ってましたもんね。
なかなか受注できなかったり、
つながるのが難しかったりした記憶があります。
大きな受注があっても、それだけで安定するわけではありません。
納品までの期間、次の案件が決まらない不安
毎月の入金の波。フリーランスの現実的な難しさが、ここにあります。
うつ病と、誰にも言えない苦しさ
その時期って、お医者さんにも行っていましたよね。
はい。ちょっと仕事をするだけでエネルギーが尽きてしまって
もう稼働できない日が続いていました。
精神科で受診したら、うつ病と診断されました。
それはフリーランスになったからというより、
海外での仕事のパワハラや過酷な環境の影響が大きかったと思います。
そこに収入や受注の不安が重なって、結構しんどい時期でした。
僕自身も2年前に軽いうつ病になった経験があるんですけど、
なった人じゃないとわからない感覚ってありますよね。
景色がどう見えるか、毎日どういう気分でいるか。
うつ病って見えにくいので、
気持ちの問題だと考えられてしまうこともありますよね。
やる気が出ないとか、景色が白黒に見えるような感覚とか、
日によって気分が上下するとか。
周りからは「これをやった方がいいよ」と言われるけど、
わかっていてもできないんですよね。
そうですね。アドバイスとして正しいのはわかるんですけど、なかなかできない。
僕はただ、自分が今どういう状態なのかを
理解してもらいたかった記憶があります。
フリーランスってひとりで働くじゃないですか。
見てくれる人もいないですし、取引先の会社さんに「うつ病です」とはなかなか言えない。
関係が切れてしまうかもしれないので、休みますとも言いにくいですよね。
本当にそう。なかなか言えないですよね。
フリーランスは自由に見えますが、しんどい時に誰にも言えない孤独があります。
取引先に言えない。家族にも言いにくい。自分でもどうしたらいいかわからない。
その状態で仕事を続けるのは、想像以上に苦しいものです。
家族にお返しできたことが、自信になった
今はその状態から少しずつ良くなってきていると思うんですけど、
収入が増えたことは精神状態にも良い影響がありましたか?
そうですね。帰国した時は本当に落ちていましたし、
実家で仕事をしていたので、家族の目も気になっていました。
迷惑もかけていたので。
でも、少しお金が入ってきて、家にお金を入れたり、
家族にご飯をごちそうしたりできるようになりました。
そういう形で少し返せるようになったのは良かったです。
親孝行できるっていいですね。ちゃんと形にして返せるのは大きい。
徐々にそういう良い循環ができ始めて、
お金の安心って結構大きいなと思いました。
それでメンタルも安定してきた感覚があります。
お金の余裕は心の余裕じゃないけど、全てではないけど、
やっぱり余裕がある状態って大事ですよね。
お金が全てを解決するわけではありません。
でも、最低限の安心があることで、心が少し落ち着く。
家族に何かを返せることで、自分の存在価値を取り戻せる。
そういう現実もあります。
継続案件につながった理由は、特別なことではなかった
じゃあ具体的に、受注や収入が安定してきた理由って、どこにあると思いますか?
まずは営業を始めたことが一番です。
どこにどう営業したらいいかわからなかったですし、
やり方がわからないと行動できませんでした。
そこで、タンクさんから伝え方を学んだりして、
実際につながりができたことが大きかったと思います。
ただ、つながるだけじゃなくて、案件対応を通じて信頼を作っていくことも大事でした。
当たり前のことを普通にやる。即レスを意識する。
ミスを減らす。相手が気持ちよく仕事できるようにする。
よく言われるけど、その当たり前が意外とできないんですよね。
そういったことを意識していった結果、
最初は5万円くらいの案件だった会社さんから、
40万円くらいの案件につながったこともあります。
すごい能力が高いとか、めちゃくちゃ稼働しているとかではないです。
うつ病の状況もあるので、無理はしない。
でも、即レスや丁寧な対応は大事にしてきました。
本当に特別なことではなくて、
当たり前のことをやり続けて信頼が溜まっていった感じですね。
相手が気持ちよく仕事できるように、面倒くささを出さないとか、
軽微な修正にも嫌な顔をしないとか。
そういうところは大事にしてきました。
自分の許容範囲の中で、相手が困っていたら助ける意識ですよね。
上から目線ではなく、ちゃんと相手に貢献する感じ。
継続案件は、派手な営業テクニックだけで生まれるものではありません。
目の前の小さな仕事に丁寧に向き合い、相手に「この人なら安心できる」と思ってもらう。
その積み重ねが、次の仕事につながっていきます。
最初の小さな案件で、仕事ぶりを見てもらう
最初にハードルを下げて入ったことも、かなり効いたんでしょうね。
最初の案件が5万円くらいだったという話じゃないですか。
そうですね。フリーランスに依頼する会社さんって増えていると思うんですけど、
過去に失敗した会社さんも少なくないと思うんです。
だから、最初に依頼するのはすごく勇気がいる。
そこで「この人は安心できる人だな」と思ってもらえるように、
準備できるものはしっかり準備して、
つながった会社さんの期待を裏切らないように対応してきました。
最初は利益を見込まずに入り込むというか、そこで仕事ぶりを見てもらって、
勝手に仕事が入ってくる状態を作れたんじゃないかなと思いました。
結果論にはなりますけど、最初は本当に5万円とかで、
さらに紹介だから割引してくれませんか、みたいなこともありました。
普通は受けたくないじゃないですか。
普通は、えっ、てなりますよね。
ただ、そこで小さな案件でも貢献することで
「もっと大きい案件を任せても大丈夫だな」
と思ってもらえた部分はあったと思います。
その後も1年くらいは、過去に納品した案件の軽微な修正やセクション追加など、
まとまった大きい案件ではない仕事もありました。
でも、そこでも嫌な顔はしないようにしていました。
そこを積み重ねてきたんですね。地道なところがすごい。
もちろん、低単価でずっと消耗し続ける必要はありません。
相手の会社さんを見極めることも大事です。
ただ、良い会社さんだと感じたら、小さな仕事でも丁寧に返す。
その姿勢が、後から大きな信頼になって返ってくることがあります。
「最初から自信がなくても大丈夫」
最後に、これを聞いている人に伝えたいことはありますか?
僕が伝えたいのは、最初から自信がなくても大丈夫ということです。
僕自身も最初から自信があったわけではないですし、
未経験で、コミュニケーションが得意だったわけでもありません。
メンタル的にも、収入的にも不安定でした。
それでも、その時にやることが明確に決まっていたので
それを本当に少しずつ続けていきました。
続けていけば、状況は徐々に変わる。道は開いてくる。
一歩一歩積み重ねていくことが大事だと思います。
スキルだけじゃなくて、最初はWordPressもできなかったので
普通のコーディングで精一杯でした。
それでも勉強しながら、頼りながら、環境を利用しながら、なんとかやってこれました。
ひとりだったら、多分そのまま落ちて、上がってこれなかったと思います。
本当にひとりで悩みすぎると、ずっと苦しくなります。
だから、良い人や良い環境を見つけて、一歩一歩進んでいく。
最初から全部持っていなくても、毎日積み重ねていけば、前に進んでいけると思います。
まささんだから言える言葉ですね。リアリティがすごくあるし、刺さる人は多いと思います。
見えない積み重ねは、すぐには数字になりません。
目先の金額に流されそうになることもあります。
でも、遠くにある信頼や関係性の方が、後から大きな力になることがあります。
まとめ
今回の対談で印象的だったのは、まささんが特別な近道を通ってきたわけではないということです。
- 過酷な海外環境から帰国したこと
- 深夜バイトをしながらWeb制作を続けたこと
- 受注の波やうつ病と向き合ってきたこと
- 小さな案件でも嫌な顔をせず、信頼を積み上げてきたこと
- ひとりで抱え込まず、環境を使いながら少しずつ前に進んできたこと
その一つひとつが、今の「営業なしでも継続案件が入る状態」につながっていました。
最初から自信がなくてもいい。最初から全部できなくてもいい。
大事なのは、目の前の仕事に誠実に向き合い、信頼を少しずつ積み重ねていくこと。
まささんの話は
今まさに不安の中でWeb制作を続けている人にとって
かなり現実的な希望になると思います。
もし今、ひとりで悩んでいるなら
Web制作を続けている中で、収入が安定しない、継続案件につながらない、今の働き方に自信が持てない。そんな悩みがあるなら、一度話しに来てください。
状況を一緒に整理することで、次に何を積み上げればいいか見えてくるかもしれません。